東大の農学部に、ハチ公と、その飼い主の上野教授が再会している銅像があります。上野教授は、東大農学部の前身である、東京帝国大学農科大学に勤めていたことから、農学部の有志が中心となりつくられたそうです。構内のはずれにあって、安田講堂などのある正門や、医学部のある赤門の側から遠いのですが、南北線の東大前駅からだと近いです。
東大病院で働いているうちに、気づいたらいつの間にかできていました。農学部の先生と共同実験をするようになって、お届け物に行ったときに見つけてびっくりしました。私はこの銅像が大好きです。以来、いろんな季節の、いろんな時間に、近くを通ったら足を止めてみいっていました。
いつもどおり渋谷駅でお見送りをして、職場で脳出血で倒れた上野教授と、それっきりだったというハチ公。突然の別れから、長い長い年月がすぎました。季節が巡っても、ずっとずっと一緒だね。