紫外線と、柑橘類や湿布(光アレルギー)

夏の海辺のチワワ アレルギー

紫外線(UV)対策では、ソラレンに注意

オレンジやグレープフルーツ、キウイなどはシミやくすみを抑えるビタミンCが豊富である一方で、紫外線吸収を高める(光毒性)ソラレンも含みます。ソラレン(Psoralen)はその特性から薬として用いられ、紫外線(UVA)照射と組み合わせた治療法に使用されています(皮膚疾患のPUVA療法)。

フラノクマリン(フロクマリン)類とも呼ばれます

ソラレンは、フラノクマリン(フロクマリン)類とも呼ばれます。アロマセラピーの分野では、柑橘系精油の一部で、光毒性の原因として注意喚起されています。また、肝臓においてお薬が分解されにくくなり、効きすぎてしまう場合があります(代謝酵素肝チトクローム P450(CYP)阻害)。グレープフルーツなどの柑橘類を、高血圧のお薬のなどと、飲み合わせで避けなければならない原因にもなっています。

夏に柑橘類を食べるのは、朝ではなく夜がおすすめ

ソラレンは、グレープフルーツやオレンジなど、大部分の柑橘類を始めとして、きゅうり、パセリ、セロリ、キウイ、いちじくなどにも多く含まれます。ソラレン の光毒性は、摂取2時間後をピークに6-8時間持続するとされます(出典:オクソラレン の添付文書より)。紫外線の強い季節には、これらの食材を朝ではなく夕方以降にとりましょう。

湿布をはがしたあとであっても、紫外線での皮膚炎(光アレルギー)に要注意

湿布を貼った部位に紫外線が当たると、はがした数週間後であっても成分が残留していて、皮膚炎の原因となることがあります(光接触性皮膚炎、光アレルギー性皮膚炎)。モーラステープ(ケトチフェン)での皮膚炎が有名ですが、湿布全般に起こり得ます。

日差しの強い時期には特に、日の当たる場所には湿布を貼らないように心がけたり、はがした後でも長袖や日焼け止めを併用して、紫外線対策を続けることが大切です。

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