血圧 = 血流×血管抵抗
理科の電池と豆電球の実験で習う、オームの法則があります。電圧 = 電流×抵抗という関係です。血圧にも同様のことが当てはまり、血流量や血管抵抗が増えると血圧は上昇します。
血流量が増える背景としては、塩分過多や肥満などがあります。塩分は水分を引き寄せるため、血液量が増えます。肥満に伴って、末梢まで血液を届ける必要性が高まり、血液量が増えます。
血管抵抗が増える背景としては、動脈硬化で血管の弾力性が失われる場合や、コレステロール高値で脂質が血管壁に付着し塊として育ち、さらに石灰化を伴って内部が狭くなる場合などがあります。寒暖差や睡眠不足、ストレスや喫煙などによっても交感神経系が刺激されて血管が収縮し、血管抵抗が増して血圧が上昇します。